top of page

Tech Blog #63 - 99%の日本人が知らないセキュリティカンファレンス Security BSidesってなんだ?



4月24日〜27日にRSAカンファレンスが開催され、日本からも多くの方々が参加されました。昨年は日本からお越しになった参加者は数人しかお見かけしなかったが、今年は100人以上いらっしゃったようです。


さて、RSAカンファレンスの開催直前の週末の2日間(4/22および4/23)に行われたBSidesSFというセキュリティカンファレンスをご存知でしょうか?


タイトルにも書いたとおりおそらくほとんどの方が聞いたことないカンファレンスだと思います。



BSidesSFとは


BSidesSFはBSidesというセキュリティカンファレンスのサンフランシスコ版(SF)です。BSides自体はサンフランシスコ以外にも開催されていまして、ニューヨーク、オースティン(テキサス州)、ホノルル、などアメリカ各所の他、イギリス、ドイツ、ポーランド、シンガポール、インド、世界各所で行われています。


そんなBSidesの特徴は、100%ボランティアで運営されるところです。(ボランティアは大人気で、私も申し込んでみましたがウェイティングリストに入ってしまい空きがありませんでした。)


イベントは以下の理念をもって運営されています。1

BSides San Franciscoは、セキュリティ・エンジニアとその関係者のために、毎年2日間、議論と討論のためのオープンフォーラムを提供することによって、情報セキュリティの知識体系を進歩させることを目的とした非営利団体です。私たちは、情報技術者とこの分野に関連する人々のために、教育、コラボレーション、継続的な会話の源となるカンファレンスを制作しています。BSidesSFでの技術的、学術的なプレゼンテーションは、相互評価と高度な知識の普及の精神に基づいて行われます。これにより、情報セキュリティの分野は、幅と深さを増し、高度に進歩した科学的根拠に基づく知識の追求を続けることができるのです。

一方、スポンサーもたくさんついています。Google, Adobeをはじめ、Snyk、Palo Alto Networks, Wiz, 今年は47社のスポンサーがついていました。2



会場の様子


会場はサンフランシスコにある映画館の中で開催されました。サンフランシスコ市内のコンベンションセンター『Moscone Center』の隣にある映画館『AMC Theatres』が会場です。

BSidesの会場の地図

フロア図

全体像は上記の図のように2階に分かれています。上の階がエキシビションとネットワーキング会場になっていて、スタートアップの展示やセッション会場、そしてバーがあります(いつでもお酒が飲めるようになっています!)


こんな感じでまさに映画館の中に入っていってブレイクアウトセッションを聴きに行きます!


まさに映画を観るような感じです。



BSidesではネットワーキングを楽しもう


BSidesはセッションも面白いですが、多くの人がネットワーキングを目的にして集まっていると感じました。そのため会場には即席のバーも用意されいつでもお酒が飲めるようになっています!

BSidesSFに用意されていたバーカウンター。お酒の注文も可能。

そして会場内ではセキュリティ関連の人材がお互いの自己紹介や仕事内容を紹介しあって盛んに交流していました。実際、私もさまざまな方から声をかけられました。

会場内では実に盛んな交流が行われている

人気のセッション


BSidesでネットワーキングが盛んということは、やはりジョブハンティングも盛んです。新たな仕事先やキャリアを求めている方が多いことを実感できました。中でもCareer Villageで講演される内容は人気でいまの求人募集の動向やセキュリティエンジニアとしてのキャリアの磨き方などのセッションは満席になるほどでした。

会場内には所せましと様々なビレッジが開催され盛り上がっていた

なお、いくつかのセッションに出席した結果を簡単にサマライズすると以下のような傾向があるようです。


求められるセキュリティ人材の傾向

  • セキュリティ人材の需要は2023年から2031年まで年平均35%増で推移していく

  • Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Googleで働いた経験がある人が人気だったが状況が変わってきており、多様性のほうが重視されるようになってきた

  • ビルダーの需要が増している (ここでいうビルダーとはエンジニアと一緒になって製品やサービスを改善することができる人)

  • 組み込みハードウェアのセキュリティアーキテクトが分かる人材の需要増

  • クラウドの経験はマルチクラウドが理想で、少なくとも2つ以上の主要なクラウドの知識はあったほうが良い

  • (スキルだけ高い人よりも)自社製品に対して情熱がある人の方が採用されやすい



過去のセッション


過去のセッションはYouTubeにアップロードされていますのでこちらのリンクからどうぞ。まだ今年(2023年)のはないようでしたが、おそらく近いうちに公開されるかと思います!



参考リンク


閲覧数:14回0件のコメント
bottom of page