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Tech Blog #50 IoTビールを飲みながらBlockchainを考える

更新日:2023年3月17日

このBlogは2019年6月に作成したものです。


IoTでビール


 今、ベイエリアではビールがとても流行っています。至る所にBrewery(醸造所)が作られ、様々な種類のビールを楽しむ事が出来ます。Breweryの良い所はなんと言っても、独自レシピで作られた新鮮なビールをその場で飲める事でしょう。


 この流行りに乗る形で、実は私、今、家でビールを作っています。上司より譲り受けたPicobrewで、自宅ビール作りを楽しんでいます。このPicobrewの凄い所は、購入した原料に貼られたRFIDを装置が読み込み、その原料に最適なBrewingレシピをInternet経由で取得して醸造してくれる事です。つまり、確立されたレシピでBrewingされた鮮度最高のビールを自宅で楽しめる訳です。

原料:この箱の中に麦芽等の原料が入っている
装置に原料をセットし、RFIDを読んでレシピをDLしBrewingする
スマホでBrewingの状態を見る事も出来ます
出来上がったビール

 美味しいビールを飲みながら、ふと考えが浮かびました。


「ビールの美味しさの1つは鮮度、工場から如何に出来たてを届けるかが鍵だった。でも今は家がビール工場みたいなもので、もう家で作れる。これって流通産業に影響あるのかも、だって工場から家庭への流通が必要ないし・・・」



アイディア x Internet x 3D Printer = Decentralized Manufacture


 もう一杯飲む事で考えは広がります。


「家がビール工場って発想はとても面白い。今やアイディア次第で色々な物を生み出せる、ビジネスも出来る。アイディアを持つ人がInternetで繋がって3D Printerで物を作る、そのPlatformを提供する3D HUBSみたいな企業も伸びているみたいだ。これから先、これまでの中央集権的で大量生産・大量消費型のモノ作りとは一線を画する、局地的・Decentralizedなイノベーションがどんどん生まれるのかも・・」

3Dhub – 世界最大級の製造サービスネットワーク


YouTuber / TikTok ー> GAFA解体


 ビールの杯数と並行するように考えは更に進みます。


「考えてみるとYoutuberやTikTokも、従来の枠組み(力のある芸能事務所に入って既存メディアのTVに出るために地道に頑張る)とは異なるDecentralized的発想から生まれたイノベーションと言えない事もないかな・・・、こういった発想を受け入れられる意識土台も無意識に作られている。


やはり、限られた少数プレイヤーが大きな力を持ち過ぎる、人々は自然にそのビックプレイヤーに対する反動をもつようになるのかも。そう言えばGAFA解体なんて話もTVニュースに挙がっていたな・・・」


実際、イノベーションを阻害する要因であるとの理由から、USではGAFA解体論が根強くあり、次期大統領選の1つのトピックスにもなっています。民主党指名候補を狙うエリザベス・ウォーレンさんはGAFA解体を公約に掲げています。



テクニカルな視点で・・・


 アルコールも手伝い、考えは飛躍します。


「力が集中してしまう事に対する懸念で言えば、今のInternetテクノロジーにも問題はありそうだな。Internetがこれだけ社会インフラになっているのに、DNSという1つのコンポーネントが破綻するとInternet全体が破綻してしまう・・・


認証にFacebook Connectを使うのも増えているし、ストレージと言えばAWS S3だし、そう考えるとInternetを構成するインフラやアプリも局所化が進んでいるな・・・」


少し技術的な側面からこの動きを見てみると、今のInternet/Cloudテクノロジーにも同じような側面が見えて来ます。

このようにInternetを形成するFunctionを見てみると、その殆どが少数プレイヤーによる寡占状態とも言えるようです。


「あれ、、Container, Kubernetes, Code as a Service(Lambda)等の要素技術でMicro-Serviceが一般的になってDecentralizedが進んでいるはずだったけど、視点を変えると随分違った見え方になるな。でも、この先もこの状態は続くのかな・・・」



Internetを作り直す


 このような状態は健全では無いと考え、今のInternetの仕組みその物を作り直そうとする動き/プレイヤーが出現しています。これらに共通して言える事は、Blockchain技術を活用している点です。


BlockstackはDecentralized computing network / Application Eco systemを、彼らのBlockchain(Blockstack)上で展開可能とするPlatformを構築しています。Internetそのものを作り直そうとする野心的な試みと言えます。

https://blog.blockstack.org/wp-content/uploads/2019/05/blockstack-deck-may28-for-website-compressed.pdf

また、Protocol Labsは分散情報システムにフォーカスしており、データローカリティに対応するネットワークスタック(IPFS)、Decentralizedに適したストレージサービス(Filecoin)を開発しています。


 政府、銀行、カード会社と言った中央にあるAuthority(権威)に頼らず、参加者全体による相互監視をベースにする分散台帳技術(DLT)は、確かに彼らが理想とするDecentralizedなInternetにマッチしそうです。

 ビールから随分と話が飛んでしまいましたが、「Blockchainは面白そうだな、勉強しよう。」、と思いました。


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