top of page

Tech Blog #65 米国3Dプリンター市場動向

3D Printing 利活用 オバマ政権施策のその後


 こんにちは。Marvinです。何でも年齢のせいにはしたくないですが、白髪が加速度的に増えるのと同時に、普段の生活の中で単語・名称が思い出せず「あれあれ」「あのー」「そのー」「そうそう、これこれ」という言葉を発する機会が増え、身体だけではなく脳トレもしなくてはと、たるみ始めたお腹をさすりながら思いを巡らせ、ソファの上で横たわっている毎日です。


 少し古い話になりますが、3Dプリンター元年とも呼ばれていた2013年頃からオバマ政権で3Dプリンターの利活用に関連する施策が立案・実行されていました。


The 3D Printing that has the potential to revolutionize the way we make almost everything

「3Dプリンターはものづくりに急激な変化をもたらす可能性がある」


 当時のオバマ大統領の演説での言葉です。米国ではアメリカの製造業や経済の活性化を狙い、3Dプリンターに関する研究開発、教育、普及活動などに資金や技術支援を行う政策が実行されました。


日本でも多くのマスメディアで3Dプリンターの話題が報道され、多くの企業や学校などで3Dプリンターが導入されました。市場には個人でも購入できる価格帯から数千万円、億を超える高価な製品まで流通しました。


 「なぜこのTech Blogの中で3Dプリンターを取り上げるの!?」と思われた方がいらっしゃると思いますが、たまたまマサチューセッツ州バーリントンに拠点を構える 2020年に設立されたスタートアップの3Dプリンターベンダー Alloy Enterprises社の次のニュースを見て冒頭のオバマ大統領の話を思い出した、、、という経緯です。



アルミニウム製品の3D Printing


 

 同社は、 laser-cuttingとdiffusive bondingの技術を組み合わせて、複雑な形状の金属部品を高精度かつ高強度で製造を可能としています。laser-cuttingは文字通り切断する技術で金属板をレーザーで切断する技術を指しています。diffusive bondingは金属板を金属板を熱して接合する技術です。同社のWebページに説明が記載されていますので、ご興味のある方はご参照ください。


原材料は旧来の粉末タイプではなくコイル状のアルミニウム シートが原料として使われています。この原料の違いが生産コストが多量の生産を行った場合は生産コストが一桁変わり、これは自動車や産業機器、重機の分野などに直接利益をもたらすだろうと記事の中では述べられています。粉末タイプの原料と言われても、3Dプリンターを見たこと無い方はイメージしづらいかと思いますが、実物を見ると「こんなんでモノが作れるのかー」という感じです。様々なイベントや展示会などで実物が展示されていることがありますので、機会があれば是非とも一度ご覧ください。


 筆者も以前は3Dプリンターを販売する側におりましたが、思った以上に原材料や機器の維持管理コストが高く、旧来の製造コストよりも実は高くなってしまうのではないか・・・と感じることが多々ありました。また、3Dプリンターで成形したものは精度や強度の面で試作品の域を出ず、製品としては登用できないという声をいただいたことも多々ありました。


うーん、一度実物をみてみたい!


今回は金属加工の分野における3Dプリンターベンダーの話題でしたが、樹脂加工製品の分野についても画期的なアップデートがないか今後ウォッチしていきたいと思います。



バイデン政権の3Dプリンター政策


 世界の3Dプリンターの市場規模は2022年は約173億ドル、2032年には約983億ドルに到達されると言われています。(Souce:Precedence Research


そんな中、バイデン政権下でも3Dプリンターに関する支援事業は実行されています。バイデン政権は米国内のいくつかの企業と連携し、米国を拠点とする中小規模のサプライヤーの間で 3D プリンティングの利用を拡大する自主的な官民協定であるAM Forwardを2022年に立ち上げました。



同政策の中で、3Dプリンターを導入する中小企業への資金提供や技術支援などを行い、アメリカ国内の製造業におけるサプライチェーンの回復、経済活性化を狙っています。少し古い2022年の情報になりますが、バイデン政権発足後に製造業において、新たに2,000億ドルを超える設備投資と47万人を超える雇用機会が生まれたともいわれています。(Souce:FACT SHEET: Biden Administration Celebrates Launch of AM Forward and Calls on Congress to Pass Bipartisan Innovation Act



 Covid-19のパンデミックによるサプライチェーンの大きな混乱は皆さまの記憶にも新しいかと思います。特に鋳造品や鍛造品の分野においては少量多品種部品の調達に悩まさせる企業が多くありましたが、3Dプリンターの利活用は納期の短縮だけではなくコスト削減にもつながることが期待がされています。



所感


 以前に製造業のお客様とお取引をさせていただいている際に、設計~試作までの工程の中で相当な金額のお金が投資が費用なのに、顧客からの無茶な短納期の要求、度重なる設計変更、早い製品サイクル・・・本番の量産開始に行くまでに膨大なコストがかかり、投資を回収し収益を上げるのが難しいとのお言葉をいただいていました。今回のブログに記載した「アルミニウム製品の3D Printing」は試作品ではなく、製品を造形する3Dプリンターでしたが、今回の様な3Dプリンター分野の技術革新が多くの企業、従業員の方の笑顔につながると良いなと思いました。



参照リンク

  • https://www.cnn.com/2013/02/13/tech/innovation/obama-3d-printing/index.html

  • https://alloyenterprises.co/

  • https://www.precedenceresearch.com/3d-printing-market#:~:text=The%20global%203D%20printing%20market%20size%20was%20accounted%20at%20USD,18.92%25%20from%202023%20to%202032.

  • https://www.whitehouse.gov/cea/written-materials/2022/05/09/using-additive-manufacturing-to-improve-supply-chain-resilience-and-bolster-small-and-mid-size-firms/

  • https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2022/05/06/fact-sheet-biden-administration-celebrates-launch-of-am-forward-and-calls-on-congress-to-pass-bipartisan-innovation-act/


画像引用

  • https://o-dan.net/ja/

閲覧数:16回0件のコメント

Comments

Rated 0 out of 5 stars.
No ratings yet

Add a rating
bottom of page